Express Dictateは2種類の方法で携帯型レコーダから音声の転送を行うことができます。MP3やWav、Wmaなどのフォーマットに対応し、独自の接続ケーブルとソフトがあるデジタル式の携帯型レコーダ(またはポケットPCデバイス)をお使いの場合は、「音声ファイル転送」を使って転送を行います。アナログ式のレコーダや独自のファイルフォーマットを使って録音を行うデジタル式レコーダをお使いの場合は、「オーディオケーブル接続」を使ってディクテーションのインポートを行います。

携帯型のポケットPCデバイスをお使いの場合は、Express Dictateの携帯版(www.nch.com.au/pocket/jpからダウンロード)をお使いのPDAにインストールしてください。

ドック - 音声ファイル転送

Mp3やWav、Wmaなどの一般的なフォーマットに対応するデジタル式レコーダをお使いの場合はこのオプションを選択します。

こうした携帯型レコードにはハードドライブ内のフォルダに自動的に録音を転送するソフトウェアが同梱されているはずです。ポケットPCデバイスの場合は、Microsoft社のActiveSyncを使って行うことができます。詳しくは以下をご覧ください。

携帯型レコーダのソフトウェアの設定が完了したら、Express Dictateのファイルメニューから「携帯機器から転送(ドック)」を選択し、「音声ファイル転送」をクリックした後、携帯型レコーダの音声のダウンロード先フォルダを指定します。

この作業は1度行うと次回ドックを行う際は「ドック」ボタンをクリックするだけで同じ場所に音声のダウンロードが行われます。

ソニー製レコーダ/メモリースティック

ソニー製のレコーダでドック機能を使う場合は、ソニーのVoice Editorを使ってWav形式でファイルをエクスポートするという手順が必要です。やり方を覚えるとあっという間に完了する作業ですのでご安心ください。

まずソニーのVoice Editorプログラムを開き、通常の手順でレコーダー(またはメモリースティック)からデフォルトのフォルダへファイルの読み込みを行います。Voice Editorへのフォルダ(またはファイル)の読み込み完了後、ファイルメニューから「VOICEフォルダに保存」を選択し、Express Scribeへの読み込み用に指定したフォルダを保存先に指定します。ファイルのタイプをWAV(16ビット)に指定し、保存ボタンをクリックします。

上記の作業が完了後、Express Scribeの「ドック」ボタンから「音声ファイル転送」を選択し、上記の手順で保存を行ったフォルダを送り側として指定することでファイルの読み込みを行うことができます。

フォルダから音声ファイルを読み込む
携帯型レコーダのソフトウェアが音声ファイルのダウンロード先に指定したフォルダを検索します。

サブフォルダからファイルを読み込む
このオプションにチェックが入っている場合、選択したフォルダとそのサブフォルダからファイルの読み込みが行われます。 チェックが入っていない場合は選択したフォルダからのみファイルが読み込まれます。

読み込み後にファイルを削除
読み込みが完了後は読み込んだ音声ファイルがフォルダから削除されます。

新しいファイルのみ読み込む
既に読み込まれているファイルより新しい更新日時のファイルのみを読み込みます。 古いファイルを削除せずに新規ファイルが次々追加される場合などにこの機能を使うと、同じファイルが繰り返しインポートされるのを防ぐことができます。 初めてドック機能を使う際はこのオプションはお使いいただけません。

読み込み後、自動的にデフォルト受信者にファイルを送信する
読み込みが完了後は読み込んだ音声ファイルが自動的に送信されます。 デフォルトの受信者はオプション ~ 送信で設定できます。

ドック - オーディオケーブル接続

アナログ式のカセットレコーダーや、オープンフォーマット以外のファイルを使うタイプの携帯型デジタルレコーダをお使いの場合は、この方法でファイルの読み込みを行います。

手順としては単純に録音音声をコンピュータ上で再生してコンピュータに取り込むするというものですが、全二重サウンドカードを搭載し、しきい値の検出レベルが正確に設定されている場合は、タイプ入力中にバックグラウンドで自動的に取り込み作業を行うことができるため非常に便利です。

携帯型のディクタフォンやノートテイカーからExpress Scribeへ録音の転送を行う場合、携帯機器のイヤホン用ソケットと、サウンドカードの入力ソケットをリード線で繋ぎます。接続に使用するリード線はお近くの電気店等でご購入ください。

接続設定

音声録音デバイス:

コンピュータに複数のサウンドカードが搭載されている場合、携帯型レコーダに接続されているサウンドカードをプルダウンリストから選択します。

音声入力チャンネル

転送用の接続の場合、通常「ライン」または「ライン入力」を使います。

録音音量レベル

ディクテーション中の音量は、音量メーターがわずかに赤く表示されるレベルに設定します。

起動を行う音声レベル:

音声の転送作業は、一定の音量を超えると開始し、下回ると停止するよう設定されています。デフォルトではしきい値が-15dBに設定されていますが、必要に応じて設定を変更してください。転送の開始が早すぎたり、テープの再生が終わっても自動停止しない場合などは、しきい値の数字を上げ、転送の開始が遅すぎたり、再生が終わる前に転送が終了してしまったりする場合は数字を下げてください。起動の音量を調整する前に、録音自体の音量の調整を行ってください。

高速転送モード:

高速再生が可能なレコーダの場合、Express Dictateへのドックも高速で行うことができます。「高速で転送」オプションにチェックを入れ、速度の割合を指定します(200は倍速を意味します)。高速で転送された音声は標準速度で再生されるよう自動的に変換されます。

ディクテーション詳細

ディクテーション名

転送したディクテーションの名前を変更することができます。ディクテーション名をクライアント名や独自のカテゴリ名などに変更することでディクテーションの管理をしやすくするためなどにお使いいただけます。

メモ

ディクテーション中に、このディクテーションに関するメモをメモ欄に入力することができます。間違いやすい単語や住所などをタイピストにお知らせする際などにお使いください。

完了と同時に自動送信

備考:お試し期間終了後もこの機能をお使いいただく場合は、Express Dictateをご登録いただく必要があります。

このオプションにチェックが入っている場合、転送完了後は直ちにディクテーションの送信が行われます。毎日の作業にはここにチェックを入れておくことをお勧めします。

転送のテストを行う際や、他のディクテーションも追加する場合などはチェックを外しておいてください。

再スタート

録音が正しく開始されなかった場合は、再スタートボタンをクリックすると最初から録音をやり直すことができます。

完了

転送完了後は「完了」ボタンをクリックします。

完了ボタンを押さなかった場合でも、ドック画面は転送終了の15秒後に自動的に閉じますので、録音音量と起動を行う音声レベルが正しく設定されていれば転送開始後は特に何もする必要はありません。