MixPadにはベーシックな音声編集機能が搭載されています。お使いいただける編集機能は以下の通りです。更に高度な編集機能が必要な場合は、WavePad 音声編集ソフトをお使いください。
特定の領域の編集
以下で説明する編集機能の多くは選択された特定の領域に対して使われます。クリップを1つだけ選択する場合は、選択するクリップの名前をクリックします。複数のクリップを選択する場合はCtrlキーを押しながら複数のクリップをマウスで左クリックします。クリップ内の一定の領域を選択する場合は、マウスの左ボタンを長押ししながら必要な領域をドラッグします。
全て選択するCtrl+(A)
全てのトラック上の全てのクリップを選択する場合はCtrl+Aを押します。
スクラブ (F6)
編集中に特定の領域を指定する際にはスクラブ機能を使うと便利です。スクラブモードでミックスを再生するには、画面下部の再生コントロールボタン領域にあるスクラブボタンをクリックします。F6キーを押すことでスクラブモードのオンとオフを切り替えることができます。スクラブモードで再生中は、左右の矢印を使ってミックス内を移動することができます。矢印ボタンは長押しをすると再生速度が徐々に速くなります。
元に戻す(Ctrl+Z)
音声ファイルを編集前の状態に戻します。何らかの編集を試す場合や、誤って編集を行ってしまった場合などに便利な機能です。1つ前の作業だけを元に戻す場合は、Ctrl+Zを押します。
切り取る(Ctrl+X)
特定の領域を指定して切り取った場合、切り取られた領域はクリップボードにコピーされ別の領域に貼り付けることができます。特定の領域を移動する際に便利な機能です。
切り取りを行うには、切り取る領域を選択しCtrl+Xを押します。
コピー(Ctrl+C)
特定の領域をコピーすると、指定した領域がクリップボードにコピーされ、他の位置に貼り付けることができます。音声の一部をコピーして他のファイルに挿入またはミックスする際にお使いください。
コピーを行うには、コピーする領域を指定しCtrl+Rを押します。ファイル全体をコピーする場合は、Ctrl+Cを押します。
貼り付け(Ctrl+V)
貼り付けは、「切り取り」または「コピー」機能を使った場合にのみ使うことができます。
貼り付け機能を使うと、現在選択されている領域が、クリップボードにコピーされた領域で置き換えられます(領域が選択されていない場合は、カーソルが置かれている位置に挿入されます)。領域を置き換える場合は、Ctrl+Vを押します。挿入する場合は、トラック内で挿入位置をクリックし、Ctrl+Vを押します。
削除(Ctrl+Deleteキー)
クリップまたは選択領域を削除する場合は、編集タブで削除ボタンをクリックします。削除は切り取り機能と似ていますが、削除されたものはクリップボードにコピーされませんのでご注意ください。
トリミング
ファイルの先頭や末尾を切ることをトリミングと言います。録音音声の開始地点前または終了地点後に無音部分やノイズがある場合に便利な機能です。
トリミングを行うには、クリップの先頭または末尾にマウスのカーソルを置きます。カーソルの形が両矢印(⇔)に変わったらクリップをクリックしてドラッグしサイズの変更を行います。
トリミングを行うもう1つの方法はクリップ上をドラッグして領域して必要な領域を選択し「領域をトリミング」をクリックするという方法です。こうすることで選択した領域以外の部分が削除されます。
領域を無音にする
「領域を無音にする」を使うと選択した領域を無音にすることができます。クリップ上をドラッグして領域を選択し、「領域を無音にする」ボタンをクリックすると選択した部分が無音状態になります。
クリップを分割
1つのクリップを2つに分割します。分割を行う位置をクリックし、編集タブの「クリップを分割」ボタンをクリックすると、指定した位置でクリップが分割されます。
クリップを繋ぐ
分割されたクリップ繋いで1つのクリップにします。上記の方法で分割を行ったクリップは、編集タブの「クリップを繋ぐ」ボタンをクリックすると1つのクリップに戻ります。
結合
統合ツールを使って選択したクリップを繋げます。統合するクリップを選択し、編集タブの「統合」ボタンをクリックするとファイルが1つに繋がります。統合したクリップはそれぞれのクリップのタイムライン上の位置を元に1つにミックスされ繋がります。統合したそれぞれのクリップは統合後は削除され統合された1つのクリップのみがMmixPad上に残ります。この方法でMIDIクリップの統合も行うことができます。
伸縮
伸縮ツールを使ってクリップの長さを変更します。クリップを選択し編集タブの「伸縮」ボタンをクリックして作業を開始します。全体の長さを新しく指定するか、再生終了時間を変更することで伸縮を行います。「ピッチを固定する」を選択すると音声のピッチを変えずに伸縮を行うことができます。
クリップをミックス
「クリップをミックス」ツールを使って1つのトラック内の複数のクリップをミックスします。トラックを選択し「ミックス」タブの「クリップをミックス」ボタンをクリックすると、選択したトラック内にあるすべてのクリップが1つに繋がります。トラック内にあった複数のクリップは削除され、1つに繋がったクリップだけがトラック内に残ります。
WavePad音声編集ソフトを統合して音声を編集する
更に高度な音声編集を行う場合は、WavePad音声編集ソフトを無料ダウンロードしてお使いいただけます。WavePadの詳細はwww.nch.com.au/wavepad/jpをご覧ください。WavePadを使ってクリップを編集する場合は、編集するクリップを右クリックし、「クリップを編集」を選択します。WavePadが起動し、音声の編集を行うことができます。編集完了後は、WavePadで「保存」ボタンをクリックするとMixPad上のクリップが自動更新され、変更が適用されます。
IDタグ
IDタグツールを使うと、エクスポートされた音声ファイルのタグに使われるメタデータを編集することができます。編集タブのIDタグボタンをクリックすると編集画面が開き曲名やアーティスト情報、アルバムタイトルなどの情報を入力/編集することができます。
クリップをロック/ロック解除
クリップは誤って移動、編集、削除が行われないよう、ロックをすることができます。クリップタブのツールバーにある「クリップをロック/解除」ボタンをクリックすると、選択されているクリップがロック(またはロック解除)されます。
波形の表示
クリップを右クリックして「波形の表示」を選択し、「チャンネル分離」を選択すると音声を2つのチャンネルの波形で表示できます。「チャンネル結合」を選択した場合は波形が1つのチャンネルで表示されます。「波形の表示」から「現在の選択をデフォルトに設定」を選択すると、現在選択されている表示方法が次回から作成する新しいクリップのデフォルトの表示方法として設定されます。