音声認識機能による音声の書き取りは、100%正確というわけではありませんのでご注意ください。音声認識テクノロジーはまだ発展途上にあり、かなり良く使いこまれたエンジンの場合でも精度は約9割ほどです。音声認識を使って書き込まれた原稿は下書きとしてお使いください。再度実際の録音を聴きながら手直しを行うことで、テープ起こしにかかる時間を短縮することができるはずです。
より正確な音声認識を行うには「トレーニング」を行うことが大切です。話者の声や話し方を音声認識エンジンに覚えさせるというトレーニングは、Express Scribeではなく音声認識ソフト自体に行う必要がありますので、トレーニング方法についての詳細は音声認識エンジンのマニュアルをご覧ください。
Express Dictate(またはDialDictate)を使って録音を行った場合、Express Scribeは送信者のIDを使って各ディクテーションと話者を自動的に一致させます。IDはExpress DictateやDialDictateの登録時に入手いただけます(これらのソフトウェアの登録を行っていない場合は、WAVファイルや「ドック」機能を使って読み込んだファイルのIDを0とします)。音声認識のトレーニング終了後は、録音ファイルの受信時に話者を設定することができます。話者の設定はオプションの「音声合成」タブの「特定のユーザーのプロファイル」欄で行います。
音声認識のセットアップ
メモ:オプションの「音声合成」タブを開いた際に「プロファイルを取得中」というダイアログが表示される場合があります。
設定完了後は、ディクテーションが読み込まれるとExpress Scribeがバックグラウンドで音声認識を実行します。認識作業が完了すると、認識された文章がメモ欄に表示されます。
認識作業は実際の音声ファイルの再生時間以上に長くかかる場合がありますのでご注意ください。別の作業を行っている間に音声認識を行うのが理想的ですが、作業はバックグラウンドで行われますので音声認識の完了を待たずにテープ起こし作業を始めることも可能です。
音声認識作業はディクテーションを読み込む際にのみ行われ、既にExpress Scribeに読み込まれているファイルに対しては音声認識が行われませんのでご注意ください。