3バンドイコライザ

100Hz、900Hz、2500Hzの3つの帯域の音量レベルを変更できる特殊なイコライザです。

エコー

短い時間(通常400~1000ミリ秒)を置いて音が繰り返されるエフェクトです。巨大なスタジアムや山などで大きな声を出すと聞こえる、いわゆる「こだま」のことです。

ピッチ変更

音声の再生速度を変えずにピッチのみを変えます。

声のピッチ変更

ピッチ変更と同様の機能ですが、こちらは声のフォルマントをキープすることで、よりリアルなピッチ変更を可能にします。

リバーブ

リバーブとは一定の時間後にランダムに反響して聞こえる音のことです。 広い室内で話している際などにこうした現象が起こります。 リバーブが多いことをウェットと言い、リバーブが少ないことをドライと呼びます。

ローパス

ローパスフィルタ(ハイカットフィルタとも呼ばれます)は音声の周波数を特定の値以下に保ちます。

ハイパス

ハイパスフィルタ(ローカットフィルタと呼ばれる場合もあります)は指定した値以下の周波数を削除します。 曇りの無いクリアな音声が必要な場合などにお使いいただけます。 ボイス録音には300Hz以上のハイパスフィルタを使うと、聴き取りやすくなります。

コーラス

1つの音声の音程と速度を微妙に変化させて3つの異なる音声として聞こえるようにするエフェクトです。

メモ:コーラスはモノラル音声をステレオ音声にする際に便利なエフェクトです。

歪み

通常、歪みは極力抑えるようにするものですが、あえて歪みを加える場合もあります。 例えばギターの演奏良く使われます。 歪みは0.0(オフ)から1.0(クリッピング)の間の数値で測定されます。 エフェクトが適用される際のレベルをデシベルで指定します(デフォルトは-8デシベル)。

圧縮

ダイナミックレンジ圧縮は録音音声を特定の音量内に抑える働きをします。

このエフェクトの最も良く知られた例は、TV放送中の音量です。放送自体の音量を変えていないのに、TVコマーシャルの音量が番組の音量より大きく聞こえるのはこのエフェクトによるものです。

また、音声を1つのデバイスからもう1つのデバイスへ録音する場合、各デバイスが使用する音量が異なることから希望通りの音量で録音されないことがあります。lt;br>例えばCDプレーヤーはカセットプレーヤーより広範囲の音量が使われています。

「アタックタイム」はゲイン調整を適用するのに費やす時間です(0~1000ミリ秒の間)。ゲイン調整はここで指定した時間をかけて徐々に適用されます。

「ゲインタイム」はゲイン調整が不要になった際に、ゲイン調整を削除するのに費やす時間です(0~5000ミリ秒の間)。アタックの反対の作業を行います。

「しきい値」は音量が特定のデシベル値を超えたことを検出するために使われます。<br/> しきい値を超えた音声が検出されると、圧縮機能が徐々に音声をしきい値以下に下げるため、聴いている側にはこうした調節が行われていることが気づかれません。

「比率」は一度に上げることができる音量を制限するために設定します。<br/>例えば、音量を通常の1/4を上限として上げる場合は4:1の比率を選択します。lt;br>これはつまり、音量が8デシベル上がった場合、実際には2デシベルのみ上げるということを意味します。

「リミッター」は録音時の最大音量をデシベルで設定します。lt;br>例えばリミッターを0デシベルで設定すると、音量が0デシベル以上の音声は再生されないことになります。lt;br>リミッターの設定はしきい値の設定とよく似ていますが、この2つの大きな違いは、しきい値は一時的に超えることができる一方で、リミッターは決して超えられないという点です。

リミッターの最小音量として設定できる値は、しきい値の最大値と同じです。<br/> これはつまり、しきい値として設定した値を超えると音量の減少が始まりますが、どんな場合でもリミッターの値を音量が超えることは無いということです。

フランジャー

「フランジャー」は元の音声と、元の音声に僅かな遅延を加えた音声をミックスさせるエフェクトで、遅延の速度は時間と共に変化します。 遅延開始時間(デフォルトは5ミリ秒)、1秒ごとの周波数変調(デフォルトは5Hz=1秒間に5回)、変調の深度(デフォルトは70%)、ウエット/ドライゲイン(75%はウエット、0%はドライ)を指定します。

増幅

選択した領域の音量レベルを上げて音を大きくします。 音声の一部の音量を上げたり下げたりするには、音量の変更を行う領域を選択し、「エフェクト」メニューから「増幅」を選択します。 音量は割合で入力します(100は変更なしを意味し、50は6デシベル音量を下げ、200は6デシベル音量を上げることを意味します)。

ビブラート

ビブラートは特定の周波数でピッチと深度を震わせることです。周波数(Hz)の設定が高いほど振動回数が多くなり、深度(セミトーン)が高いほどピッチの変動が大きくなります。

トレモロ

トレモロはビブラートとよく似ていますが、トレモロではピッチの代わりに音量が変動します。周波数(Hz)の設定が高いほど振動回数が多くなり、深度(%)が高いほど音量の変動が大きくなります。

ワウワウ

サンプル内の特定の周波数帯を変調することで、音声を文字通りワウワウとうねらせる効果です。帯域フィルタとその中心周波数(以下で述べる中心周波数パラメータとは違います)が、最低周波数と最高周波数(中心周波数と深度パラメータにより特定)の間を行き来することでこうした音声効果を発生させます。行き来する頻度はワウ周波数パラメータにより特定される周波数の三角波で表記されます。

共振:Qやエンファシスとも呼ばれ、帯域フィルタの共振ピークをコントロールします。ここで指定した値がワウワウ効果のシャープさを決定します。値が高いほど共振/ピークトーンが大きくなります。

深度:帯域フィルタで掃引した周波数帯を指定するパラメータです。範囲は範囲の割合で指定します(0は行き来する幅が無いことを意味します)。範囲の割合の値をXで指定した場合(中央周波数0)、最小および最大周波数はそれぞれ、(中央周波数 -X)および(中央周波数 +X)となります。

中心周波数:このパラメータは帯域フィルタ掃引の中央周波数で、上記の通り最小および最大周波数を指定するために使われます。

ワウ周波数:行き来する頻度またはワウワウ音声の周波数です。上記で述べた三角波の周波数です。