VRSのAPIを使う

VRSのAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)

これはウィンドウを使ってコマンドを送信してVRSをコントロールする、DDEに似た処理のことです。vrsapi.zipファイルには「readme」という名前のhtmlファイルが入っており、ここに詳しい説明が書かれています。C++ヘッダやソースファイル、およびいくつかの例も含まれていますが、コードに関する知識をお持ちの場合は他の言語(VBなど)にもお使いいただくことができます。ダウンロードはこちら: http://www.nch.com.au/vrs/jp/sdk.html

VRSAPIは比較的簡単に使うことができます。C++プログラムではヘッダとソースファイルを挿入するだけで機能を呼び出すことができます。他のプログラムの場合は「FindWindow」や「SendMessage」などの基本的なWin32コマンドに対する理解が必要です。VRSAPIは作業効率を優先する必要がある場合に適したアプリケーションです。



VRSのコマンドラインオプション

コマンドラインオプションはバッチファイルや他のアプリケーションを使ってVRSを操作する際に使われ、以下のようなコマンドに対応しています:

-show VRS画面を表示する

-hide VRS画面を非表示にする

-start 0番としてデフォルト設定されている回線(一覧の最初にある回線)から録音を開始する

-start line この回線から録音を開始し、以降メイン画面に並んでいる順に録音を行う。例:-start 1

-start line filename 上記の順に録音を開始し、特定のwavファイルに録音を保存します。
ファイルの絶対パスと、.wavで終わるファイル名が必要です。
ファイル名は通常、二重引用符で囲みます。
例: -start 0 "c:\My Recordings\recording.wav"

-stop 0番としてデフォルト設定されている回線(一覧の最初にある回線)から録音を停止する

-stop line 特定の回線の録音を停止します。回線はメイン画面に並んでいる順に0から順に使われます。

-data line datavalue 特定のチャンネルに録音用の文字データを設定します。
datavalueは現在行われている録音にのみに対応し、録音が終了するとリセットします。datavalueは二重引用符で囲んでください。
例: -data 0 "recording of conference"

-restart VRSエンジンが全てのチャンネルの録音を停止し再スタートします。オプション画面でOKボタンをクリックすることと同様です。



例:

VRS.exe -data 1 "record1" -start 1 -hide

VRSを起動して録音データを「record1」として録音を開始します。録音中はVRSは表示されません。

RS.exe -stop 1

回線1で始めた録音を停止します。

VRS.exe -restart

全ての回線/チャンネルの録音を停止し、録音を再開する前に全ての設定を再度読み込みます。