録音が始まりませんまたは録音が止まりませんまたは録音が小さなファイルに分割されてしまいます

VRSのメイン画面の音量メーターが動いていない場合は、音声録音デバイスが正しく選択されていない可能性があります。オプション画面の「チャンネル」タブを開き、「録音チャンネル」の欄からチャンネルを選択して「プロパティ」ボタンをクリックするとチャンネルのプロパティ画面が表示されるので、この画面の「録音デバイス」のプルダウンメニューから正しいデバイスを選択します。

VRSのメイン画面で音量メーターが動いているにも関わらず録音が始まらない場合は、チャンネルの録音モードを確認してください。録音モードの変更は、「チャンネルのプロパティ」画面の「開始/終了プロパティ」タブで変更できます。チャンネルのプロパティ画面は、オプション画面の「チャンネル」タブを開き、「録音チャンネル」の欄でチャンネルを設定して「プロパティ」ボタンをクリックすると開きます。

音声起動録音が設定されている状態で録音が始まらない場合、または録音が途中で切れてしまう場合は、「音声起動レベル」を下げてみてください。既にかなり低い値(-24dB以下)に設定されている場合は、録音音量に問題が発生する可能性があります(以下を参照)。

録音音量が低すぎる

録音音量が低すぎる場合(音声起動モードが正しく機能しない可能性があります):

**Windows録音ミキサーのミキサーコントロールを開くことができなかった場合は、お使いのサウンドカードドライバがWindowsミキサーのインターフェイスに対応していないということです。昨今の一般的なサウンドカードではほぼあり得ないことですが、独自のミキサーを持つ特殊なサウンドカードをお使いの場合はこうした問題が発生する可能性があります。この場合はこのサウンドカードに搭載されている独自のミキサーを別途手動で開いてください。

録音音声にハム音などの雑音が入っている

録音音声にハム音やバズ音などの雑音が大きく入っている場合、VRSはこうした雑音を削減する処理を行うことができます。回線のノイズ減少フィルタにチェックを入れ、雑音の周波数を指定します。ハム音は通常60Hz(北米)または50Hz(その他の国)の電源が理由で発生します。雑音削減用の周波数は雑音の周波数と完全に一致させる必要があります。回線のノイズ減少処理は全体の音質に影響を与えますので、ノイズが多すぎる際の最終手段としてお使いください。

まずはハードウェアの問題を先に解決することをお勧めします。ハム音は通常、低インピーダンスのマイク出力の(または十分なバランス分離ができない)音声インターフェイス機器を、低性能な高インピーダンスマイク入力のサウンドカードと共に使うことで発生します。最適な解決方法は、(1)電話インターフェイスを交換する、(2)インピーダンスをマッチするまたはバランスを取るオーディオ変圧器を使う、(3)サウンドカードのLine-inとインターフェイスの間にプロ仕様のマイクのプリアンプをインストールするのいずれかです。詳しくはお近くの電気店でオーディオ関係の担当者の方にお尋ねください。

また、グラウンドループアイソレーターを音源とコンピュータの間に入れることでハム音が削除できたという例もありますので宜しければお試しください。

音量にばらつきがある

録音全体の音量にかなりのばらつきがある場合は、「オプション」画面の「録音」タブで「自動レベル(ゲイン)コントロールを使う」にチェックを入れます。

録音の電子メール送信が失敗する

シンプルな内蔵SMTPを使ったメール送信に失敗する場合:

オプションの「送信」タブにISP SMTPメールホストサーバーが正しく入力されていない可能性があります。

音声ファイルが大きすぎる

VRSは音声ファイルを圧縮することができます。音声圧縮フォーマットは「オプション」の録音タブで「音声圧縮を使ってファイルのサイズを縮小する」にチェックを入れて選択します。音声圧縮コーデックについての詳細は、www.nch.com.au/acm/jpのページをご覧ください。

ファイルのタイプが認識されない

コンピュータがファイルのフォーマットを認識しない場合はコーデックのインストールが必要な可能性があります。コーデックは通常Windowsのインストール時に一緒にインストールされます。Windowsのインストール時に「オーディオACMドライバ」をインストールしなかった場合は、WindowsインストールCDを使ってドライバのインストールを行うことができます。

WindowsターミナルやリモートデスクトップでVRSが機能しない

オプション画面の「一般」タブでVRSがリモートユーザーのアカウント上で実行されないよう実行モードを設定します。サービスとして実行されている場合は「ユーザー無し」を選択します。

上記のいずれの方法でも問題が解決しない場合は、以下のリンクからVRSのテクニカルサポートをご覧ください: www.nch.com.au/vrs/jp/support.html。テクニカルサポートにも回答が見つからない場合は、弊社のサポートサービスまでご連絡ください。