サラウンドサウンド編集 サラウンドサウド編集機能を使うと、複数の音声トラックをミックスしてサラウンドサウンドの音声を作成することができます。サラウンドサウンド編集は5.1または7.1の標準的なスピーカーレイアウトに対応しています。また、2Dスピーカーレイアウトに対応するよう設定することも可能です。 サラウンドサウンド編集の主な項目は以下の通りです: - レーダー画面:
- レーダー画面を使ってスピーカーや音声トラックの位置を視覚的に調整することができます。スピーカーおよび音声トラックは追加や削除が可能です。
- ファイル一覧:
- 現在開いているファイルが全て「ファイル一覧」画面に表示されます。ここで選択したファイルがレーダー画面に表示されます。
- 音声トラック:
- サラウンドサウンド編集で使う音声ファイルは全てモノラルファイルです。複数のチャンネルがある音声トラックは、チャンネルごとにモノラル音声に分けられファイル一覧に追加されます。トラックを示すアイコンにはトラックの番号が一緒に表示されます。
- スピーカー:
- スピーカーは、通常1台のスピーカーを通して再生される、サラウンド音声ミックス内の各チャンネルを表します。スピーカーのアイコンにはチャンネルの番号が一緒に表示されます。
- LFEスピーカー:
- 通常のスピーカーとは違う特殊なスピーカーで、主に低音増強(LFE)の音声トラックの再生に使われます。LFEスピーカーを使うよう指定された音声トラックは、LFEスピーカーのみで再生されます。
- 音量:
- スピーカーアイコンから中心に向かって伸びる青い線は、スピーカーの音量を表しています。音声トラックが選択されている場合、このスピーカーを通して再生される音声トラックの全体音量の割合が表示されます。
- パンエンベロープ:
- 複数のスピーカーの間でエンベロープされた音声(時間の経過に伴い変化する音声)をパン(移動)させることで、音に動きを出すことができます。パンエンベロープ画面には2本の線が表示されます。黄色い線は左右の動きをコントロールし、緑の線は上下の動きをコントロールします。
- 空間的ぼかし:
- 複数のスピーカー間の音量の割り振りをコントロールするパラメータです。音声がトラックごとにばらばらに聞こえないようにするのが主な目的です。値が低いほど個々の音声が分かれて聞こえます。
- スピーカーのレベル:
- サラウンドパンを行う際は全てのスピーカーが同一のレベルになるようデフォルト設定されていますが、個々のスピーカーに別々のレベルを指定することで設定を変えることができます。レベルの値が小さい程パンの際の音が小さくなります(メモ:LFEスピーカーにはレベルがありません)。レベルを最低にしたスピーカーは、パンを行う際に全く音が出ないということになります。
サラウンドサウンド編集ダイアログには以下のようなオプションがあります: - スピーカーを追加する:
- 追加ボタンをClickします。
- LFEスピーカーを追加する:
- LFEを追加ボタンをClickします。
- スピーカーを削除する:
- マウスを使ってスピーカーを選択しDeleteボタンをclickします。
- スピーカー設定のプリセットを選択する:
- 「サラウンドパンナー:」からスピーカー設定のプリセットを選択します。
- トラックの追加/削除:
- ファイル一覧からトラックを選択または削除します。
- スピーカー/トラックの位置を変更:
- クリックしてドラッグ 機能を使ってスピーカー/トラックアイコンを動かします。
- 音声をLFEスピーカーで再生するよう指定する:
- トラックをドラッグしLEFスピーカーの上にドロップします。指定されたスピーカーのアイコンが青に変わります。
- スピーカーレベルを変更する:
- 変更するスピーカーを選択し、スライダを使ってレベルを変更します。
- 空間的ぼかしを変更する:
- スライダーを使って希望の値に変更します。
- パンエンベロープ(音の移動効果)をオン/オフにする:
- トラックを選択しパンエンベロープのチェックボックスをclickします。
- 音の移動をコントロールする:
- トラックを選択し、サラウンドサウンド編集画面中央にある横長の画面で黄色と緑の線を使って、コントロールを行う位置とコントロールのタイミングを設定します。黄色い線は左右の動きをコントロールし、緑の線は上下の動きをコントロールします。クリックしてドラッグ することで新規ポイントを作成し右クリック することでポイントを削除します。赤いカーソルをClickしてドラッグすると音の動きを視覚的に確認することができます。
- 出力を保存する:
- 全ての設定が完了後、「適用する」ボタンをクリックすると、設定したスピーカーの数と同じ数のチャンネルが表示された波形画面が作成されます。このファイルはサラウンドサウンドに対応するファイルフォーマット(例:WAV)で保存することができます。
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