再生コントロール欄には再生ボタン、Cueポイントボタン、ループボタン、ピッチ/速度スライダ、同期ボタンおよびヘッドホン出力ボタンがあります。 これらのボタンは全て波形プレビュー欄のすぐ下にあります。 固定モードがオンになっている際はコントロールの動きが少し異なりますのでご注意下さい。 デフォルトでは固定モードがオンになっています。

再生/一時停止ボタン

このボタンをクリックすると、デッキに読み込んだ音楽トラックの再生が黄色い再生カーソルが設定されている位置から始まります。 デッキに音楽トラックが読み込まれていない場合は、このボタンをクリックしても何も起こりません。 音楽トラックの再生を開始後に再生/一時停止ボタンをクリックするとその時点でトラックの再生が一時停止します。 デッキが他のデッキに同期されている場合、正しい位置から再生が始まらない場合があります。 デッキの音声再生はマスターデッキと同じ小節から始まります。

Zuluには早戻しや早送り用のボタンがありません。 これは波型画面を使って自在に場所移動を行うことができるためです。

先頭へ移動ボタン

再生/一時停止ボタンの左横には「先頭へ移動」ボタンがあります。 黄色い再生カーソルがトラックの中ほどにある場合などに、このボタンをクリックすることでカーソルをトラックの先頭部分に移動することができます。 固定モードがオンになっている場合、カーソルはテンポを保った状態で先頭に一番近い場所に移動します。

速度変更ボタン

デッキ間のビートを手動でマッチする際は、ピッチ/速度変更ノブの左横にある矢印ボタンを使って一時的にデッキの再生速度を変更することができます。これはコントローラでジョグホイールを使って行う作業と同様です。 ボタンをクリックするとピッチ/速度変更スライダで指定されている位置から4%速度を上下することができます。 このボタンをクリックすると1度だけ変更が加えられ、ボタンをリリースすると変更が元にも度に戻ります。 これらのボタンを同期クロックと一緒に使うことでデッキが正しくマッチされているか確認することができます。 これらのボタンはデッキの同期中にビートを合わせる際にも使うことができます。

Cueポイントボタン

Cueボタンを使ってトラック内にしおりをすることで、音声のスキップや頭出し、拍子の同期、ループ作成などの作業を素早く行うことができます。 Cueポイントの設定に関する詳細はCueポイントのページをご覧ください。 固定モードがオンになっている場合、またはデッキが同期されている場合は、テンポをマッチさせることが優先されるため、Cueポイントからの再生が正確に始まらない可能性があります。 これらのポイントはトラック情報と共にライブラリに保存されます。 これらのボタンは右クリックすることでリセットできます。

Cueポイントのロック

Cueポイントのロックを行うと、誤って右クリックしてしまうことでCueポイントやビートループが削除されるのを防ぎます。

ビートループ

各ビートループボタンは上の欄のCueポイントに関連しています。 ビートループの長さはビートループボタンの右にある、ビートループの長さのコントロールを使って指定します。 ビートループボタンをクリックすると、上の欄のCueポイントで設定されている位置に特定の長さのループが適用されます。 上の欄にCueポイントの位置が設定されていない場合、カーソル位置に適用されるようデフォルト設定されています。 ビートループの適用中にホットキーやデッキの右クリックメニュー、メインメニューを使ってビートループの長さを変更することができます。 この長さのループが後日また使えるようにライブラリに保存されます。 音楽トラックがデッキに読み込まれる際は前回このトラックに使ったビートループも一緒に読み込まれます。 これらのボタンは右クリックすることでリセットできます。

ビートループの長さ

ビートループが適用される際にビートループの長さを指定するためのボタンです(まだビートループが設定されていない場合)。 クリックすると設定済みの長さの一覧が表示されます。

ビートループは以下のようなものがあります:

ピッチ固定

ピッチ固定ボタンを使うと曲のテンポを変えてもピッチが変わりません。ピッチを変えずに ピッチ/速度スライダを使って速度変更をする場合はこのボタンをクリックしてください。

ピッチ/速度スライダ

現在再生中のトラックのピッチと速度をコントロールします。スライダを左右に動かすことで、再生速度を速めたり遅くしたりすることができます。ピッチボタンが押されていない場合は、再生速度に合わせてピッチも上下します。 元の再生速度からどの程度速く(または遅く)なったかを示す割合が、デッキ情報欄に表示されます。

ピッチ/速度スライダは通常、片方のデッキで再生中のトラックを、もう片方で再生中のトラックの速度に合わせることで、 2つのトラックをスムーズにミックスするために使われます。これは機械が自動的に行うものではなく、DJのテクニックですので、よりスムーズなミックスを行うために練習を行ってください。

同期ボタンを使って両方のデッキを同期させると、スライダがトラックのピッチを変更し 両方のデッキの速度を同期させます。

ピッチ/速度のスライダは以下の方法で動かすことができます:

デッキが同期されている場合はスライダを動かすことができませんのでご注意ください。

同期ボタン

BPMとビートマークを使って片方のデッキの速度をもう片方のデッキの速度に「同期」 します。この機能を使うには、各トラックのBPMが正しく設定されている必要があります。

同期ボタンを使って同期を行う先のデッキを指定します。同期先となるデッキを選択すると、同期ボタンの表示が同期先のデッキ名に合わせて更新されます。

ピッチ/速度スライダ、BPM、ビートマーク、同期ボタンはいずれも、両方のデッキのトラックをシンクロさせるための機能です。 音楽には様々なリズムがあることから、完全にミックスすることができないトラックもあります。DJのテクニックを上達させることで、こうした機能を自在に使って様々な音楽をミックスできるようになり、 また、他のトラックとミックスできるトラックかどうかの判別が付くようになりますので、様々なトラックで練習を行いテクニックを磨いてください。

ZuluがBPMを正しく検出しなかった場合、同期ボタンを使ったミックスが正しく行われませんので、 こうした場合はピッチ/速度スライダを使って手動でトラックのミックスを行ってください。BPMはBPMを編集機能を使って手動で調整することが可能です。

ヘッドホン出力ボタン

ヘッドホンの絵が描かれているボタンがヘッドホン出力用ボタンです。 このボタンをクリックするとこのデッキの音声がヘッドホンに出力されます。 追加デッキにも同じボタンがあるので、必要なデッキの音声を簡単にヘッドホンで確認することができます。ヘッドホン出力を選択したデッキの音声はスピーカーからは再生されないため、観客には聞こえません。

オプションの音声タブでヘッドホンとスピーカーに別々の音声出力を設定することができます (複数の音声出力に対応する、ASIOと互換性のあるサウンドカードがある場合)。こうすることで、片方のデッキの音声をスピーカーで流しながら、もう片方のデッキの音声をヘッドホンで聴くことができるようになります。 ASIOは正確な音声の同期が可能なだけでなく、レイテンシが非常に低く、最高のパフォーマンスを提供します。 ASIOをお持ちでない場合は、ASIO4ALLからドライバをインストールするという方法もあります。これは通常のサウンドカードにレイヤーを提供し、ASIOと同様に使うことができるようにするものです。ASIO4ALLはhttp://www.asio4all.com/から無料でダウンロードすることができます。

ライブでDJを行っている場合などは、スピーカーから流れる音を聴きながら、ヘッドホンを使って次のトラックのビートを合わせる作業を行うことができます。 スピーカーで流している方のトラックが終わりに近づいたところで、次のトラックのヘッドホン出力をオフにし、現在再生中のトラックを次のトラックにクロスフェードさせてスムーズにトラックをチェンジします。

デッキEQ(イコライザ)

デッキの出力を調整するための5つのスライダがあります。 各スライダの中央地点が各デッキ出力の周波数帯のゲインの0地点を意味します。

デッキクロック

各デッキに読み込まれている音楽トラックの現在時間を表示します。

デッキの交換

デッキ交換用ボタンは追加デッキにのみ付いています。このボタンを使うと、指定したデッキをデッキAまたはデッキBと交換することができます。 デッキを交換することで、デッキに読み込まれている曲だけでなく、ループや同期、ピッチなどの各種設定も一緒に交換されます。

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