WavePadでは2種類の方法でノイズの除去を行うことができます。「スペクトル減算法」を使う方法は、除去作業に時間がかかりますが、より正確にノイズの除去を行います。作業速度が速い「マルチバンドノイズゲート」は主に、一括作業を自動的に行います。両方を使ってノイズ除去を行うことで、より正確に除去できる場合もあります(この場合は必ず「スペクトル減算法」を先に使います)。 - スペクトル減算法
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- 自動処理
- この作業はどれがノイズでどれがノイズ以外の音声であるかを自動的に判断します。ボイス音声のノイズは比較的うまく検出される傾向にあります。このエフェクトを使用する領域を選択してエフェクトを適用するだけで作業は完了です。
- 手動処理
- ノイズ除去を手動で行うには、
- ノイズのみが録音された短い領域を選択します。通常、音声の隙間にこうした領域があります。
- 「エフェクト」メニューから「ノイズ除去」を選択し、「指定した領域からスペクトル減算用にノイズサンプルを抽出」をクリックします。
- ファイル全体を選択します。
- 「エフェクト」メニューから「ノイズ除去」を選択し、「ノイズサンプルを元にスペクトル減算」をクリックします。
- マルチバンドノイズゲート
- マルチバンドノイズゲートを使うと特定のしきい値以下の音声データを全て除去できます。ノイズのしきい値に最適な値は通常-30dBから-20dBの間です。
ノイズゲート 音声信号の音量をコントロールするフィルタをノイズゲートと呼びます。しきい値以下の音声は指定した値に減衰されます。 - しきい値
- この値以下の音声は減衰されます。
- ホールド
- 減衰を適用する前の待ち時間(ミリ秒)。
- リリース
- 減衰を完全に適用させるまでにかかる時間(ミリ秒)。
- アタック
- 減衰を完全に削除するまでにかかる時間(ミリ秒)。
- 減衰
- 音声信号がしきい値を下回った際に行う減衰の値。
ノイズ除去ウィザード ノイズ除去をより簡単に行う為の「ノイズ除去ウィザード」が「ツール」タブにあります。ウィザードの指示に従って作業を行う事でノイズのタイプに応じた最適なパラメータを選択してノイズの除去を行うことができます。ウィザードを使うには「ツール」タブの「ノイズ除去」ボタンをclickします。 |