トリミング (Ctrl+T) ファイルの先頭や末尾を切り、必要な部分だけを残すことをトリミングと言います。録音音声の開始地点前または終了地点後に無音部分やノイズがある場合に便利な機能です。 残したい部分を選択し Ctrl+Tキーを押します。 先頭をトリミング (Ctrl+M) カーソル位置から前の音声を全て削除する場合は、「編集」メニューから「前をトリミング」を選択します。 末尾をトリミング (Ctrl+E) カーソル位置から後の音声を全て削除する場合は、「編集」メニューから「後ろをトリミング」を選択します。 録音の先頭および末尾から無音部分を自動トリミング 自動トリミングを選択すると、トリミングを開始する位置を指定する必要なく、選択した領域の先頭と末尾から無音部分を自動的にトリミングします。 特定の領域を選択し、自動トリミングをクリックすると、指定した領域の先頭と末尾からしきい値以下の音量の部分が自動的に削除されます。自動トリミングのしきい値は「ツール」メニューの> オプションから>「音声プロセス」タブをクリックして表示します。デフォルトでは-20dBで設定されています。雑音が多い環境での録音の場合はこの値を-15に上げ、スタジオなどの静かな環境での録音の場合は-24に値を下げます。 必要な音声と雑音の違いを聞き分けることはできないことから、この機能は雑音が大きい場所で録音された音声には向いていません。 自動トリミングは選択した領域に対して行われますが、殆どの場合はファイル全体(Ctrl+A)を選択して使うことが多い機能です。 無音部分をトリミング 「無音部分をトリミング」機能は無音部分を切り取る機能です。自動トリミングとよく似た機能ですが、無音部分をトリミング機能の方がより高度な作業が可能です。無音部分をトリミングをクリックすると、選択した領域のピークレベルを検出し、次にこのピークレベル以下かつ自動トリミングのしきい値以下の領域を検索します。無音部分として検出された領域が切り取られます。 - 無音のしきい値:
- 無音部分として認識されるピーク以下のレベルです。デフォルトでは-20dBに設定されています。雑音が多い音声の場合はこの値を-15に上げ、スタジオなどの静かな環境で録音された音声には-24に下げます。
- 立ち上がりと立ち下がりの無音部分のみ削除
- 立ち上がりと立下りの無音部分のみを削除する場合は、ここにチェックを入れます。こうすることで、「無音部分をトリミング」が「自動トリム」と同様に機能しますが、この方法でのトリミングの方がより詳細な分析を行います(その分作業にかかる時間は長くなります)。
- 無音の長さの最小値:
- ここで指定した値より短い無音部分は無音として認識されません(秒で指定)。最小値は25ミリ秒に設定されており、これは聴き取れる最低レベルの音声である20Hzの音声の波長の半分です。これより短い無音部分を削除するよう設定すると、削除すべきではない部分の低い音声も無音部分として認識されて削除されてしまう可能性が生じるのでご注意ください。デフォルトでは-20dBに設定されています。最小値はファイルの先頭と末尾の無音部分には適用されません。先頭と末尾の無音部分は長さに関係なく常に無音部分として認識されます。
- 新しい無音の長さ:
- 長い無音部分を短い無音部分に置換えることができます。長い無音部分を置き換える長さを「新しい無音の長さ」として指定します。無音部分の切り取りは中央部分が行うことで、周辺の音声がクリップされるのを防ぎます。無音部分を完全に削除する場合は値を0に設定します。無音部分が指定した値に合わせて長くなることはありません。あくまでも長い無音部分を短くする機能です。以下の「オリジナルの無音の倍数を追加」の項目もご覧ください。
- オリジナルの無音の倍数を追加:
- オリジナルの無音の倍数を新しい無音の長さに加えます。この方法を使うと、オリジナルの無音部分の時間を元に新しい無音時間を設定することができます。この値と新しい無音の長さを0に設定すると、無音部分を完全に削除します。
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