録音オプション

録音ファイル名フォーマット

VRSが音声ファイル用に使うファイル名のフォーマットを選択できます。録音はファイル名順に一覧に並ぶので、ファイル名に録音日時や回線名を入れることでこうした項目順に並び替えることができます。

最大録音時間

長時間の録音または継続的な録音を行う場合、複数のファイルに分けて録音する必要があります。

デフォルトでは他のプログラムでも使いやすい60分毎に新しい録音を開始するよう設定されています。録音ファイルを電子メールで送信したり、FTPなどを使ってウェブにアップロードしたりする必要がある場合は、こうした作業をしやすくするために録音時間を短くすることでファイルのサイズを小さくすることもできます。継続的に録音を行う際は、録音時間を短く過ぎると録音ファイルが大量にできてしまうのでご注意ください。

ファイル分割時の重複録音時間

長い録音を複数のファイルに分けて録音する場合、現在の録音を停止する前に新しい録音を開始することで、現在の録音の末尾部分と同じものが新しい録音の冒頭部分にも録音されるようにすることができます。こうすることで、録音が会話の途中などで途切れたために内容が聴き取れなくなると言った問題を防ぐことができます。重複して録音する時間は通常であれば数秒あれば十分ですが、VRSでは最大60秒まで設定できるようになっています。

録音ファイルの分割時間を時刻に合わせる

このオプションにチェックを入れると、夜中の12時を基準に、録音の分割を行う時間を各時刻の0分に合わせます(最大録音時間の設定によってはこのオプションは適用されない場合があります)。例えば最大録音時間を60分で設定した場合、毎時ちょうどに分割を行います(録音開始時間から1時間ごとではなく)。同様に、最大録音時間を120分とした場合は、偶数時に(2時、4時、6時など)、また最大録音時間が15分の場合は12時15分12時30分、12時45分などに分割を行います。

このオプションを選択した場合、録音開始時間によっては一番最初の録音ファイルが指定した最大録音時間とは異なる時間になる場合がありますのでご注意ください。例えば最大録音時間を2分で設定し、9時1分32秒に録音を開始した場合、録音の分割は9時2分、9時4分、9時6分という形で行われるので、最初の録音ファイルの長さは28秒になります。

このオプションにチェックを入れない場合は、録音開始から数えてちょうど最大録音時間に達した地点で録音が停止します。

この秒数以下のファイルを削除

不要な音声の録音が行われた場合は記録に残さないようにすることで余計な録音ファイルが増えないようにすることができます。このオプションでは特定の秒数を指定し、この秒数以下の録音が行われた場合、この録音を自動的に削除することができます。デフォルトでは5秒に設定されています。

この日数経過後ファイルを自動削除:

ここで指定した日数が経過した録音を自動的に削除するよう設定することで、ハードドライブが容量不足になることを防ぎます。日数は1日から1500日(4年以上)の間で設定できます。自動削除はデフォルトの録音フォルダと特定の回線用フォルダから行われます。


音声圧縮/音質

音声圧縮を使ってファイルのサイズを縮小する

このオプションにチェックを入れると、録音ファイルを圧縮してサイズを縮小します。最新版のVRSでは.wav、.mp3および.gsmに対応しています。このオプションを選択しない場合、全ての録音ファイルは.wavフォーマットで保存されます。

Waveファイルフォーマット(.wavファイル)は様々な内部コーデックに対応する一般的な音声ファイルフォーマットです。「詳細...」ボタンをクリックすると圧縮の詳細を設定することができます。チャンネルのプロパティでモノラルの録音を選択した場合は、必ずモノラルのコーデックを選択してください。コーデックについての詳細はwww.nch.com.au/acm/jpからご覧いただけます。

MPEG layer-3(.mp3ファイル)は音楽の保存に良く使われるフォーマットで、VRSではラジオ局のログ記録などに使われます。ビットレートを設定するには「詳細...」ボタンをクリックします。128kbpsが高めの値(ステレオ音声の音楽用)で、8kbpsが低めの値です(モノラルのボイス用)。ボイス録音はビットレートが低すぎない方が良いため、MP3を使った保存はお勧めしません。

GSM圧縮(.gsmファイル)は携帯電話の音声送信に使われるフォーマットとして良く知られています。この圧縮方法は音質を下げすぎずに、音声を比較的小さく圧縮できることから、通話録音など話し声の録音にお勧めの方法です。使われるサンプルレートは8000です。

回線のノイズ削減フィルタ

録音音声にハム音やバズ音などの雑音が入っている場合、VRSはこうした雑音を削減する処理を行うことができます。回線のノイズ減少フィルタにチェックを入れ、雑音の周波数を指定します。ハム音は通常60Hz(北米)または50Hz(その他の国)の電源が理由で発生します。雑音削減用の周波数は雑音の周波数と完全に一致させる必要があります。

ハム音は通常、低インピーダンスのマイク出力の(または十分なバランス分離ができない)音声インターフェイス機器を、低性能な高インピーダンスマイク入力のサウンドカードと共に使うことで発生します。こうした問題を解決する最善策としては、インターフェイスを交換する、トランスフォーマーを使ってインピーダンスを合わせる、または音声のバランスを整えるなどの方法が考えられます。回線のノイズ減少処理は全体の音質に影響を与えますので、ノイズが多すぎる際の最終手段としてお使いください。また、グラウンドループアイソレーターを音源とコンピュータの間に入れることでハム音が削除できたという例もありますので宜しければお試しください。

メモ:ハム音の処理はCPUへの負荷がかかるため、コンピュータの処理速度が遅くなる場合があります。

ハイパスフィルタで低音を削減

話し声は、音声の聴き取りにはあまり必要のない低い部分の周波数帯域が非常に多く含まれる場合があり、こうした音声は特に音声圧縮を行った場合などには非常に聴きづらくなる場合があります。こうした場合はハイパスフィルタを使って100から600Hzの周波数をカットすることで、音声が聴き易くなる場合があります。ハイパスフィルタはCPUに更に負荷がかかりますので、必要な時以外はお使いにならないことをお勧めします。

自動レベル(ゲイン)コントロールを使う

音声の入力レベルにばらつきがある場合、全体の音量を調整することができます。例えば通話録音の際に自分の声と相手の声の音量にかなりの差がある場合などにこうした処理を行うと全体の音声が聴き易くなります。

メモ:自動ゲイン制御はCPUに負荷がかかるので、必要な時以外はお使いにならないことをお勧めします。

デフォルトの録音フォルダ

録音を保存するフォルダをここで選択します。


以下のページもご覧ください:

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